1回の注文で完了！松井証券の株主優待クロス取引やってみた

2025/10/09 更新

株主優待がもらえるクロス取引とは

• 株主優待とは、割引券・商品券などがもらえる株主向けの優待サービスです。「権利付最終日」という日に株を保有していると株主優待の権利をもらえます。
• クロス取引とは、1つの銘柄で「現物買い」「信用売り」という正反対の注文を同時に行うことで、株価が変動しても損益が相殺される手法のことです。

つまり、クロス取引を使って「権利付最終日」に株を保有していれば、株価の変動を心配することなく、株主優待の権利を得ることができます。

クロス取引はめんどくさい？

通常のクロス取引では複数の注文を同時に設定する必要あり、手間がかかる上にミスしてしまう怖さがあります。もし注文をミスすると、余計なコストが発生するかもしれません。

しかし松井証券なら、「優待クロス注文」という独自の機能があり、これを使えば、1回の操作で注文から精算までの一連の作業が完了するので、ミスの心配がありません。（手順は後述）

こんな人に向いてる

松井証券のクロス取引が向いてるのは、特にこんな人です。

• とにかく手間をかけず簡単に済ませたい
• 株を長期保有せずに株主優待が欲しい
• 松井証券は、1日の約定代金合計が50万円までは売買手数料が無料なので、その範囲内で欲しい株主優待がある

※約定代金50万円の目安は、1株2,500円×100株

松井証券の株主優待の探し方

権利確定月や必要資金などの条件を設定して検索すると、一覧で表示されます。

※信用区分は「一般　短期」だと「逆日歩」などの手数料が別途かかる場合があるので「一般　無期限」に

※在庫とは「信用売り」の在庫のこと、証券会社によって異なる

松井証券の優待クロス手順

クロス取引するには、総合口座に加えて信用取引口座も開設します。

松井証券 口座開設

口座開設後に入金します。

※松井証券は1日の約定代金合計50万円まで売買手数料無料なので、まずは50万円入金しておく

※成り行き注文はできないので価格を指定する（すぐ約定するように1円高くした）

※松井証券なら、取引時間中でも発注することが可能

注文完了すると、同時に精算の予約注文もセットされます。これでやることは終了です。

権利落ち日になると、自動的に精算注文が行われ、約定していました。

クロス取引の手数料

クロス取引では株価の損益は相殺されますが、一部手数料がかかります。

例）松井証券で、1株2,000円（配当11円/株）を100株注文し、【2日間】保有して、現物買い・信用売りともに1株2,000円で約定した場合

※つなぎ売り(実践) 実際の取引例

1）売買手数料

松井証券で売買手数料無料になる目安は、1株2,500円×100株です。

※（1株2,500円 × 100株）× 2＝50万円

2）信用売り（無期限）の貸株料

以下の計算式となり、保有する日数が多いほど料金がかかります。

約定代金×2%×保有日数÷365

※優待クロスの諸経費等

※）配当金はプラマイゼロ

クロス取引で、株主優待の「権利付最終日」に株を保有していると、銘柄によっては配当金の受け取りと支払いが同時に発生します。（一般的に2〜3ヶ月後）

現物買いの配当金は課税されるため、支払いの方が多くなりますが、

• 特定口座
  「源泉徴収あり」かつ「配当受入あり」
• 配当金の受取方法（受領方式）
  「株式数比例配分方式」

上記の設定だと、引かれた税金が戻ってくるので、配当金分はプラマイゼロになります。

※株式の譲渡損失と配当金を通算

※口座設定は「アプリ＞メニュー＞口座管理＞登録情報」で確認できる

まとめ・注意事項

• 松井証券で売買手数料無料にするには、1株2,500円未満の株を選ぶ
• 「信用売り」在庫の有無は証券会社によって異なる
• 優待目的のクロス取引は手間が多くてミスが怖いけど、松井証券なら一度の手間で完了